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ドーバーチャレンジについて

ドーバー海峡の横断泳に挑戦するために、毎年世界各国からチャレンジャーが集まります。

なにゆえドーバーなのか?

ドーバー海峡のもっとも狭い場所はイギリスの「ドーバー」とフランスの「グリネ岬」の間で約34キロになります。
チャレンジャーはここを攻めるわけですが、当然狭い分だけ潮高差(満潮時と干潮時の水位の差)が大きくなり大潮時にはその差は6メートル以上にもなります。
そして潮高差の大きさはそのまま潮の流れを速くすることになり、ドーバー海峡での潮流は最大で6 ノット、時速にして約12 キロにも達します。

泳者はこの潮流に流されることになり、ドーバー海峡を大きく蛇行することになります。
その結果、実際に泳ぐ距離は片道で50キロから60キロにもなってしまいます。
約15度の低水温と、この速い潮流がドーバーチャレンジを過酷なものにしているのです。
そしてその過酷さゆえに、世界中のスイマーが目標とし、挑戦しつづけるのでしょう。
ドーバー海峡を泳ぐこと。それが海で泳ぐことの頂点となっているのです。「海のエベレスト」と言ってもいいのではないでしょうか。

slide0039_image018.jpg

この図は2001年に6人のリレーで往復横断泳に挑戦し成功したときの泳いだルートです(クリックすると大きな図が開きます)。
行きがピンクのライン、帰りが黄色のラインになります。
速い潮の流れでこんなにも蛇行しています。その結果、往復の総距離は111.7キロにもなりました。
直線距離34キロ、往復で68キロなので往復で約44キロも潮で流されたことになります。

単独横断泳の成功率はかつては6%という困難な挑戦だったと"History of Channel Swimming"に記載されています。
現在ではデータの解析が進み、またスイマーの技術向上やサポート技術の向上により成功率はあがりましたが、それでも成功率は50%程度とのことです。
そして、記録が公認されるのはノーマルな水着(フルスーツやスパッツタイプはNG)のみを着用し、途中船や他の泳者につかまったり触れたりせず自分の力のみで泳いだ場合のみとなります。

潮の流れが速い水温15度の海を水着のみで夜を徹して泳ぐ。
泳ぎの苦手な管理人からするとどんな過酷なのか想像もできません。。。

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コメント

もうすぐだね!
がんばれー!

ヒシヌマですサポート頑張るよ

☆kuriちゃん ☆
おひさしぶり!!
ワクワクしてます♪
頑張ってきまーーすヽ(^◇^*)/


☆ヒッシー ☆
サポート宜しくお願いしますね♪
弱ってきたら・・前みたく「ファイヤーー!!」と訳も解らず吠えて・・笑わせてね(笑)

成田で会いましょう!!!!

ラジャ-

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