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2007年06月24日

OSJハコネ50K詳細レポート(3)    Bookmark and Share

OSJハコネ50K詳細レポートOSJハコネ50K詳細レポート(2)のつづき~

●スタートから25.4km:12時32分:湖尻峠(標高851m)

第一関門を出発してからは下り坂で走りやすい。けど湖尻峠への下りは急坂すぎで、なんか膝にきそうだったからあんま飛ばさないでそーっと走った。下りは10分ちょいで終了。湖尻峠で道路横切るとき、脇見して走ってたタクシーがスタッフの制止に気がつかずつっこんできやがってあぶねぇぞっ!
ここからまた登りでーす。がんばりまーす。

●スタートから27.4km:13時11分:三国山(標高1105m)

金時の登りほどじゃあないけど、ここまでもずーっと登り。しかも照りつける太陽がきつくて頭がぼーっとしてるし。。まあそれでも、怪我したとか、足が痛いとかそおいったのはないのでこのまま走り続けられさえすればゴールできるでしょう。スタート時になんとなく目標って思ってた12時間は到底無理だけどね。

三国山過ぎて下りの始まり。ちょうどいい斜度。
あいかわらず下りは快適。急な下りは遅いけど。。
そしてしばらくすると、いきなりヤギとか牛とか居るし!!(確かここだったよね??)
トレランコースが芦ノ湖スカイラインに接してるとこで、休憩所みたいな感じになったとこ。柵がしてあって、動物が飼われてました。自動販売機とかトイレとかもあったのかな?

思い出しながら書いてるで、ちょっとあやふやだけど、多分ここだったとおもう。
スタッフが二名いたので気になってたことを質問。
「第二関門まであと何キロですか?」確かにそう質問したつもりだった。
スタッフの答えは、
「あと10キロです。ちなみに次のエイドまでは6キロです。」
おお!なんだ、いつの間にかそんなに来ていたんだ。
ついでにもう一つ質問。
「では第二関門からゴールまでって何キロぐらいなんですか?」
このスタッフ、こっちの質問には即答できず、
「はっきりとはわからないんですけど10キロぐらいだったと思いますよ。」
ありがとー

なんだ、SUUNTO距離長く出てるって思ってたけど、大体あってたんだ。
「第一チェックポイントの22キロを26キロって表示でプラス20%の誤差かぁ。。あ、でも22キロは長尾峠で。。。???」っていろいろと頭のなかで計算してた。
この時みた距離は32キロ。つまり、SUUNTOの誤差はほとんどゼロで、、、なんだ、第一チェックポイントの距離を間違って記憶していたんだっ!!

時速4キロ(1キロ15分)でも2時間半ってことは、第二チェックポイントは遅くても16時には到着できそう。
全体で55キロってことは、第二チェックポイントからゴールまでは13キロ。神山すげーきついっていうけど、4時間あればゴールできるでしょ!やった!!完走だ!!!最後3時間だと13時間でゴールじゃあ!!
さっきまでやばいって思ってたのに一気に気分がよくなったww

このあたりの下りはなかなか快適。眺めはいいし、道は走りやすいし。なにより気分がいいww
ウグイスが鳴いている。いろんな音に耳を澄ました。
自分の足取りにあわせて鳴っている鈴の音に気がついた。子供たちにもらったミッキーマウスの鈴だ。先日子供たちが東京ディズニーランドに行ってきて、その時にお土産で買ってきてくれたものだ。「お父さんのお土産はいいからね」って言ったのに買ってきてくれたもの。ただ鈴だから普段持ち歩くものにつけるわけにもいかないから、このパックにつけてたんだ。高水でもらったお守りとこの鈴を。
この鈴の音に気がついた途端、家族の事が頭に浮かんできた。
今日は咲と芽依は水泳の試合だったなー、今頃泳いでるのかなー?きっこは応援に行ったのかなー?とか。
そして、この鈴の音が3人の声援に聞こえてきた。「がんばれー」って言ってる気がする。
登りで歩き始めると鈴の音がとまる。。鈴の音が聞きたくて走り出す。ほんと応援してくれてるんだな。
家族の事を考えて走ると何故だか涙が出てきたよ。そんで、他のランナーに見られるが恥ずかしくて、抜かす際はダッシュで抜き去ったw

でぇ、第二関門は芦ノ湖湖畔のフラットを走ってくんだったよな??そうすると、そろそろ湖畔に出るはずだなー
そう思いながら走ってた。でも相変わらず湖畔に出る雰囲気なし??
なんかおかしいって思い出したのはこのあたりから。。

そして途中から尾根はずれて下り道。走りにくい木の階段。。
この時、前後に人が居なくて、しかもコース案内の矢印看板が全然なくて心配になってきた。
こんなに降りちゃって間違いだったらやだなー、やばいなー。。
道間違えたかもっていうのと、全然湖畔に出ないの変だって思って、不安になりながらも走りにくい道を降りる。
不安になってたとき、後ろから他のランナーがやってきて一安心。あってたんだ。。
でも湖畔に出ないのはなぜ??湖畔のフラットって4キロぐらいしかないの???
やっぱSUUNTOおかしい!!??それともさっきのスタッフが言った「あと10キロ」って関門までじゃないのかな??

●スタートから33.8km:14時44分:箱根峠道の駅(標高831m)

そんなこんなで一般道にぶつかって、道を渡って、箱根峠の道の駅。
自販機でジュースかって休んでる人とかいたけど、もうなにがなんだかわからなくなってきて不安なので先を急ぐ。

●スタートから34km:14時47分:旧街道入り口(標高823m)

箱根峠のIC脇をとおり、石畳の旧街道へ。
緩やかな下りなんだけど、不規則な石畳が超走りにくいっ!
滑りそうで警戒してるからか足の前頚骨筋がつるし、靴の中で足が前に移動して指先当たって痛くなってくるし。。。
最悪の石畳はたった500mで終わった。足は攣りっぱなし。走り出せなくて大股で歩くだけ。。
いま振り返ってみるとこの石畳の500mの6分間が今回のコースの中で一番嫌な場所だったなー

●スタートから35.4km:15時08分:給水所(標高740m)

めちゃくちゃ走りにくい石畳が終わったけど、続くのはアスファルト。。。このアスファルトが第二関門まで続くのか。。そう思うとうんざり。。でも走っとかなきゃ。
でもちょっと走ると砂利道に。更に走ると走りやすいトレイルになりました。
湖畔の部分、アスファルトじゃなかったんだ。。よかった。。
前日登山電車の中であったランナーさんが「フラットのとこ走り易いですよ」って言ってた意味がやっとわかった。その時は「アスファルトが好きなんだこの人は」って勘違いしてました。

そして少し行ったところでエイドステーション。
山の上で聞いた「給水所まで6キロ」ってどこのことだったんだ??
ここでは水を頭からかぶった。相変わらず後頭部が暑くてたまらん。
トイレもあったので用を済ませておいた。
そして、スタッフに「第二関門まであと何キロぐらいですか?」と聞いたら。。。
「10キロぐらいです」って。

ええーー!!なんでですかぁ~??
さっき聞いた情報はなんだったんだ??俺が疲労で勘違いしてたのか。。??
疲れた頭で計算してみた。第二関門まで10キロ、制限時間まであと1時間55分。第二関門からゴールまでは10キロ。。
やばーい。。歩いてでも第二関門は通過できそうだけど、神山どれくらい時間かかるかわかんないからこのフラット部分で稼がねば。。
脹脛と腿の攣るのはおさまってる。足先が痛いのと左足捻挫のところが再び痛み出してきたけど我慢できないくらいじゃないし、とにかく走らないと。

完走できないかもしれないなんて考えてもいなかった。。けど、いまマジでやばい状況って思えてきた。
絶対完走したい、いや、絶対完走する!そう決心して走り出した。
走り出したら足の痛みはあんま感じなくなってたし、コースは走りやすいし、結構いいペースで走れた。って言っても10km/hぐらいだけど。
そしてSUUNTOさんの表示が10キロを超えた時、、第二関門はまだなかった。。
芦ノ湖の端まではまだありそうな景色。「途中で橋があって芦ノ湖渡るんだっけ?」とか考えちゃった。いやマジでそう思ったよ。いま思えばそんなことないのすぐわかるのに。。

まあSUUNTOさんちょっと距離長めに出てるから、まあそれでももうすぐでしょ。
そおいえば全く固形物を口にしてなかったっけ。神山に備えてそろそろなにか食べておこうか。。
全く食欲なし。でもとりあえず赤飯のおにぎりを口にした。赤飯好きだけど、走ってる最中にもち米はないだろうw大失敗。
一口ほおばってみるけど。。いくらかんでも飲み込めない。。だめだこりゃ。
ほんのちょっとの赤飯を何十回と租借して最後は水で流し込んだ。
ところが体が固形物受け付けない状態だったらしく、飲み込んだ直後にもどしちゃった。。
ごめんなさい。これってゴミ捨てたことにならないかな。。
トレイルランのレースでは基本ルールの「コース上にゴミを捨てた選手は失格」にあたらないかちょっと心配した。
無理に固形物摂取するのはやめたっ!ってわけで開封した赤飯おにぎりはそのままパックにつっこんだ。
そんなことがあって、とぼとぼと歩いてた。

そのあたりだったか、後から俺より年配の男性ランナーがスタッフ(?)に伴走されて走ってきた。
金時の登りの時に話をした人だ。みんな頑張ってるんだ、俺もがんばろう!

SUUNTOさんの表示が11キロを過ぎたあたりで、一人のスタッフが居たので、
「第二関門まであとどれくらいですか?」
って俺。そしたらスタッフさんは、
「あと2キロぐらいです。歩いてると間に合わないかもしれませんよ、がんばってください!」
ええー!!!

第二関門までの残りを急ぐ。途中出くわす選手たちも最後の力を出してがんばってる。
追い越すとき、追い越されるとき、お互いに励ましあってる。「もうちょっと、がんばりましょう!」って。
あとちょっとのところ。コースが右に折れてるとこで、スタッフが増えて声援が大きくなる。

●スタートから45km:16時44分:第二関門(標高734m)

スタッフの声援は本当に力になる。そして無事第二関門通過。10時間45分。制限時間15分前のぎりぎりだ。
ここのエイドでも頭から水をかぶる。再び、というか何度目か?またスタッフにゴールまでの距離を聞く。「12キロぐらいです」
やっぱな。。。10キロじゃあなかったな。。
別のスタッフ??年配の方が、「ゴールまでは3時間半はかかるから、ここでリタイア決断する勇気も必要だよ」と。どうやら消防かなにかの人みたいで、日没後の神山に登ってほしくないって感じだった。。
「まだ完走するつもりでいますから」
って答えた俺。
レース前は完走できないことなんて想像もしてなかった。なのに第二関門ギリギリでゴールまでの制限時間もあまりないなんて。。

さっき俺を追い越してった年配の男性はベンチで休憩している。
俺は休憩している時間も惜しくてランプチェック後すぐさま再スタート。
やっぱ同じぐらいを走ってた兄ちゃんが前を歩いてたから一緒に歩く。
兄ちゃん曰く
「神山の登り口から神山まで歩いて110分らしいよ」
なるほど。ってことは早足で登れば100分ぐらいで山頂か。残り3時間15分=195分。
のぼり100分で残りが95分か。大丈夫だ、ゴールできる!!
疲労した頭で何度も検算した。そして何度も心の中で「ゴールできる!」そう叫んでた。

第二関門再スタートしてまた暫くはアスファルト。。関門までずっと走ってたし、休憩もしていないから、ここは歩いてもいいでしょ。。。実は走ろうと思ったんだけど、走り出すと足つっちゃって。。
トレイルに入るまでは結局ずっと早歩き。結構この区間で後から来た選手に抜かされちゃった。。。
さっきの兄ちゃんも先行っちゃった。ゴールで再会しよーなー。

トレイル入り口にスタッフが一人。
「がんばってくださーい!」
毎回毎回この声援には励まされる。
「ありがとうございます、ごくろうさま」
ついでにちょっと質問
「ずっと歩きで登ってゴール間に合いますかね?」
スタッフ君曰く
「ちょっと厳しいかもしれません。。がんばってください」
ええー、でも諦めないぜー、何が何でもゴールしてやるー

●スタートから47.8km:17時24分:神山登山道入り口(標高842m)

暫く登りが続いて、なぜだか一般道に出た??
あれ?なんで?
この道を渡って、反対側に登山道の標識が。
「神山110分」
がーーーん!!!なんとここから110分か。。。

腿と脹脛と前頚骨筋が攣りまくり。でももう無理やりでも歩くしかない。。
心肺はそんなに苦しくない。けど足が言うことを聞かない。
それでも早足で登る。段差が大きいところを足だけでなく両手で腿を押して登ると、その瞬間足が攣る。。もどかしいったらありゃしない。。
時々止まってストレッチ。でもやりすぎるとまた攣る。もうどうなってんのよ。。
暫く歩いてたら第二関門で先にいった兄ちゃんに追いついた。がんばれっ!
また暫く行くと逆に神山から降りてくる女性ランナーが。。なきそうな声で電話してる。。
「神山の登りなんだけど気持ち悪くなってきたから下山する。。」って。みんな心身共ギリギリでここまで来たんだな。みんな一緒にゴールしたい。。。

第二関門で休憩してた中年男性が後からやってきた。すごいよ。
「私は下りに1時間半かかるから、のぼりでなんとかしないと。。」
どうやら試走したらしく、自分の得意な区間、不得意な区間を把握してて、それで14時間での完走を目指しているらしい。ちゃんとした作戦を持ってるんだ、すごいな。。それに比べて俺は。。。
なんの作戦もなく、下調べも不十分。忙しかったけどそれでも何とか時間を作って試走に来るべきだった。。
試走に来られなかったとしてももっとネットで調べておけばよかった。。
初トレランの御岳の時は2回も試走に行って、補給のポイントまで計算して事前準備完璧だった。
二回目の高水山も1度は途中まで、そして1度は全体で試走してる。大体どれくらいかかりそうか、何処からきついかとかわかってたから当日はそんな事を考えるよりレースを楽しめた。

今回は、、、下調べ不十分で頼るのは全体で55キロってこととSUUNTOの表示と人に聞く話。。
全体の距離も怪しいし、SUUNTOももうどうなってるのかわからないし(いまデータと見比べると+10%の誤差ってわかるのに)。。
レース中に考えるのは距離とペースと時間ばかり。。何キロ来たはずなのに表示は何キロだから何%の誤差だから、ここに表示されているペースは本当はいくつで。。。ってこんなことばっか。。

●スタートから49.8km:18時23分:分岐(標高1239m)

超きつい神山の登りももうちょっとか。。緩やかな下り坂になったのでもうそれこそ必死に走る。笹が足元を隠すので怖いんだけど。。
で、突然スタッフがいて「あとちょっとですよーがんばってくださーい!!」
だんだん暗くなってくる神山に選手の為にありがとう!!

●スタートから50.8km:18時53分:(標高1409m)

もうこの辺はとにかく必死に登ってるだけ。このポイントはGPSの電源が切れたとこです。
そんな事に気がつくわけもなく。。

●スタートから??.??km:19時00分:神山山頂(標高1437m)

必死に登ってたらちょっと開けた場所に。そしてスタッフさんが一人。
「もしかして神山ですか?」
「はい、そうです。あとは下りです頑張ってください。」
時計を見るとちょうど7時。
「あと何キロですか?」
「7キロです」
「うぁー無理だ~。。。間に合わないよぉ。。。」
「まだ諦めないで、頑張ってください!!それに時間過ぎてもゴールまでいけますから」

諦めませんよ!絶対に!!
足がぶっ壊れてもいいから完走してやる!!!

暗くなってきたのでヘッデンをつける。
ヘッデン、今回超明るい奴と、暗いけど超軽量の二種類用意してきました。
昨夜荷物を準備したときに、どっちを持っていこうか悩んだわけ。目標が12時間。まあ13時間かかったとしても19時ゴールか。。まだ薄明るい時間だな。ライトは使わないだろうから軽いのにしよう。って小さな軽いヘッデンを持ってきたのでした。

このヘッデン、キャンプとかで使うには小さいけど十分使えます。
しかし、暗い山道で使うのはどうかと。。しかも走りながらは。。

とは言ってもこれしかないんだからコレで走るしかないわけで、歩いていたら完走できないんだし。

つうわけで走りますよ。
しかしねー、走れる道じゃないんですよ神山の下りって。
両手つきながらすごい段差を降りてくのですわ。登りと同じぐらい時間かかりそうだわ。。
そんな中、後ろから若い兄ちゃんが飛び降りてきました。
「すみませーん、抜かします」って
あのねーこの下りでそのスピードはヤバイんじゃね?
つか、そこまで体力残ってるのに何故こんな順位なの??
不思議な兄ちゃんはあっというまに闇に消えました。完走できたのでしょうか??

ちょっと楽な緩やかな下りになったので、ここぞとばかりダッシュします。
しかし良く見えてないんです。
トレイルが左右に二本に分かれてるとこで、一瞬の判断ミス。つうか見えてない。
左に行ったんだけどいきなり木に激突して転倒。。その瞬間右足全体が攣った!!くそお。。。
起き上がって右足伸ばそうとすると、今度は左足攣った!!
すぐには収まりそうもなかったからもうそのまま走り出しました。
で、結局同じ様に転倒することが数回。。それでも走るよ俺は。完走したいもん。。

でもダッシュできる区間はあんまなくて、その後は相変わらずの酷い下り。
お尻つきながら、両手もついて、急いで下るしかないんです。

しばらくそんな状態が続いたらスタッフさん。
道が分岐してるらしいがよくわからん。言われるがままに進む。。
って登りじゃん。。神山すぎたら後は下りだと思ってたのに。。。
登ってあってるの??さっき「右でーす」って言われて右に来たけど、下る道があるのか??
もう真っ暗で一人で不安です。周辺をライトで照らしてみるけど、やっぱ下りはなくてのぼりみたい。
もーねーここの登りはどうして走れたのかわからないけど走ってました。実際はすごく遅いのかもしれないけど。

そして、上からすげー眩しいLEDライトで照らされて、「こっちでーす、大丈夫ですか?」ってスタッフの声。ほんとご苦労さまです。
ほんとうにココから下りだけみたい。ほんとに最後の最後の力を出して走る。

時々小動物が出てくるのが結構ビビるのよ。狸?ウサギ??
コウモリが目の前に現れた時はマジビビった。

それと、暗いと道がよくわかんないのよ。悪い道だけどそれなりに急いでダッシュしてるでしょ。
すると、突然道じゃなくなってたりするのよ。道は曲がってるのにまっすぐ行っちゃったり、逆に、道はまっすぐなのに丸太積み重ねてあるとこでこれが階段だと思って飛び降りたらコースじゃないとかね。
暗い道を何度も転んで、起き上がって、また走って。。。

町の明かりは見えてきたんだけど、まだちょっとありそう。。
ゴール会場彫刻の森からはアナウンスが聞こえてくる。ゴールゲートに向かう選手を応援しているような感じだ。。
ゴールしたい、本当にゴールしたい。。でももう無理なんだ。。残り5分。。
山道降りてもそこからあと3キロだから、この時間でまだ山にいるってことでアウト。。
悔しくて悔しくてたまんなかった。
でも完走できないってわかってても歩こうとは思わなかった。。最後まで、ゴールまで走ってやる!

●スタートから??.??km:20時00分:(標高????m)

20時00分。スタートから14時間。タイムアップ。。
この瞬間を俺はゴールのアナウンスで聞いてた。10秒前からのカウントダウンがしっかり聞こえていたのだ。
完走できないんだなって認めたのは5分前だけど、この瞬間はつらかった。
涙がとまらなかった。。5分前からなき続けてたけど、この瞬間は声をあげて泣いた。(いま思い出すだけでも涙止まりません。。)。応援してくれたきっこや咲や芽依に申し訳ないって気持ちになってた。

●スタートから??.??km:20時05分:ロープウェイ早雲山駅(標高751m)

タイムアップ後も一応走ってた。制限時間後でもゴールまでは行けるって他のランナーに聞いてたから。
タイムアップ後すぐに山道終了。直前に涙拭いてからエイドステーション。
スタッフが大勢集まっていてみんなが拍手して迎えてくれた。また涙。。この拍手、ゴールゲートで受けたかったよ。給水を頭から浴びて涙も流しました。

そしてそこには途中でなんども抜きつ抜かれつしてた他のランナーが3人ほど座りこんでた。
ひとりが「ゴールまで行けないんだって。。」
どうやらここで終了の様だ。。スタッフがチップの回収に来た。「ごめんなさい、ここでチップ回収させていただきます。」すごい気を使ってくれてるみたい。

その後何人かのランナーの到着を待って、そしてスタッフの運転するバンでゴールまで。
車の中で急に思い出した。そおいえばきっこの知り合いのOSJの人が神山担当だったんだっけ。
あーいま、集まってたスタッフの中にいたのかな?
でも名前が思い出せない。つうか知らない。きっこは「○ちゃん」としか言わなかったし。。
バンに一緒に乗っていたスタッフに「○ちゃんって神山に居たんでしたよね?」そしたら、運転してたスタッフが
「私です!」ってww
「あ、生山です。」って言ったらすぐにわかってくれた。「きっこさんの旦那さんですね」って。
折角会えたんだけど忙しそうでゆっくり話しできませんでした。私も話せる状況じゃなかったかも。またの機会にゆっくりと。
我々を乗せたバンは彫刻の森に到着。。とぼとぼと歩いていたらkojiken、inoさん、モロちゃんが「なまさーん!」って。みんなの顔みたらなんかほっとしたよ。

クタクタで歩くのもめんどくさかったけど、荷物受け取りにゴールゲートのところへ。
もうスタッフによる撤収が始まってる。。来年はここまで来るからなっ!!

その後はタクシーでかっぱ天国まで帰って、駐車場で着替えて、、携帯みたらきっこからメールが入ってたから電話した。。やっぱ駄目だね、きっこの声聞いたらまた涙出てきちゃった。。
そして帰りはモロちゃん号の助手席で意識なくしてました。。モロちゃんだって疲れているのにごめんね。

意識なくなる直前に見たSUUNTOのデータは
14時間8分19秒(ストップウォッチ止めたのしばらくしてからだった)
平均心拍数146
最大心拍数181
消費カロリー9323kcal

9メガカロリー!!!!

次に気がついたときは八王子でした。。
何時ごろ家に帰ってきて、それからどうしたんだかあんま覚えていません。。でも次の日はちゃんと仕事に行ったなぁ。。

今回の『OSJハコネ50K』はいい教訓になりました。
どんなレースもなめたらいけません。。。

反省点:
1.下調べを十分に!ほんとーに痛感しました。
2.暑さ対策、今回は帽子を持っていかなかったのは×
3.補給をもっと考えよう。赤飯は無理ww
4.登りが弱すぎ。トレーニングがんばろう!

来年リベンジします。またみんなで参加しよーね>XCESS
それと、スタッフ全員に感謝。ありがとうございました!
きっこ、咲、芽依、応援ありがとう。来年は完走するからね!

ハコネ終わったらトレランより水泳に力入れようと思ってたのに~
これじゃあトレランももっともっと練習しないとねぇ~


きっこの「練習日記2」はこちら

投稿者 nama : 2007年06月24日 15:33

コメント


読んでて 胸が熱くなったよ・・(ノ_・、)
本当に鮮明にその時々を日記に記せる事にも驚きです。
最後まで諦めないで 頑張り続けた亮は かっこいいぞー!!

来年はきっと・・必ず・・絶対完走できるよ☆

お疲れさまでした

投稿者 きっこ : 2007年06月25日 17:31

日記は走り終わってすぐに感じた事とかは書いておいたんだ。ただ、GPSのデータと照らし合わせてまとめるのに時間がかかっちゃった。。
応援ありがとね、来年は完走してきます。

投稿者 りょう : 2007年06月26日 06:24

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